第36回 言語・音声理解と対話処理研究会 (SIG-SLUD)

日時:2002年11月7日(木)・8(金)

場所:館山寺ビューホテル開華亭
   (〒431-1209 静岡県浜松市舘山寺町412)
   (TEL 053-487-0208, FAX053-487-1203)

参加費:一般14,000円,学生12,000円 (宿泊費,懇親会費含む)
    研究会非登録の方の資料集代は1,500円(学生無料)



[プログラム]

● 11/7(木)
13:00-15:00

(1) 協調学習環境における音声による議論の発話意図の分類に関する研究
	久保 類, 松居 辰則, 岡本 敏雄 (電通大)

	協調学習環境における音声による議論を支援するために、Support
	Vector Machineを用い発話意図の分類を行う。

(2) チャット会議ログからの議事録自動生成 --領域分析と試作検討--
	小林 竜己 (CSK)

	チャット会議ログから人手で議事録を作成する際の法則性を分析し、
	分析結果に基づき議事録自動作成システムを試作検討した結果を述べ
	る。

(3) チャット対話の話題推移に関する特徴分析
	小倉 加奈代, 石崎 雅人 (北陸先端大)

	チャット対話の特徴の1つと言われている「複数の話題の同時進行」
	の現象について、定量的、定性的な分析を行ったので、それについて
	報告する。

15:30-17:30 

(4) <招待講演> 自律型エンタテイメントロボットと音声対話
	下村 秀樹, 青山 一美, 藤田 雅博 (ソニー)

	エンタテイメントロボットSDR-4Xの概要と,その上で行っている人物・
	物の学習の対話研究などを紹介する.

(5) <招待講演> 音声インタフェースは本当に人に優しいか?
	西本 卓也 (東京大)

	VoiceXMLなど音声インタフェース記述言語の現状を概観し、人間中心
	デザインや開発効率などの視点から今後の課題について述べる。

20:00-22:00 <ナイトセッション>

 音声インタフェースの現状と今後
	サーベイ、デモンストレーション、ディスカッションを予定

● 11/8(金)
 9:00-11:40

(6) 日本語自発音声韻律ラベリングスキーム{X-JToBI}の能力検証
	菊池 英明 (早稲田大), 前川 喜久雄 (国語研)

	既に提案している日本語自発音声の韻律ラベリングスキームである
	X-JToBIについて、その能力検証の一環として、ラベル正解率やラベ
	ラー間一致率、F0再現精度を調べた結果を報告する。

(7) 言語学的対象のオントロジー
	伝 康晴 (千葉大)

	言語学的に意味のあるコーパスアノテーションを規定するために、ア
	ノテーショングラフのラベル集合にオントロジーを与える。

(8) 半構造化文書に対する情報探索のための対話履歴管理
	山下 亜希子, 乾 健太郎, 松本 裕治 (奈良先端大)

	半構造化文書に対する主導権混合情報探索対話を実現するための履歴
	管理手法を提案する.

(9) 携帯情報端末を用いた音声によるマルチメディア検索システム
	大平 茂輝 (早稲田大), 長尾 確 (名古屋大), 白井 克彦 (早稲田大)

	音声によるマルチメディア検索に携帯情報端末を用いる場合のシステ
	ム構成と検索手法について提案する。

[13:00-15:00]

(10) 文脈への意味の位置づけを重視した対話意味表現
	高木 朗 (CSK), 中島 秀之 (産総研), 伊東 幸宏, 近藤 真 (静岡大), 今仁 生美 (名古屋学院大), 三宅 芳雄 (中京大)

	自由な表現を受理し、複数回の応答が可能な対話システムを構築する
	ために、文脈への意味の位置付け・比較が可能な対話意味表現につい
	て提案する。

(11) 文脈への意味の位置づけに基づくホテル予約対話システムの構築
	池ヶ谷 有希, 野口 靖浩, 鈴木 夕紀子, 伊藤 敏彦, 小西 達裕, 近藤 真, (静岡大), 高木 朗 (CSK), 中島 秀之 (産総研), 伊東 幸宏 (静岡大)

	自由な発話を許すホテル検索予約対話システムを構築した。依存構造
	の多様性の解釈、複数文の意味の統合可能な意味解釈手法について述
	べる。

(12) 移植性の高い音声対話システムにおける対話戦略設計ツールの評価
	小暮 悟 (豊橋技科大), 伊藤 敏彦 (静岡大), 中川 聖一 (豊橋技科大)

	移植性の高いデータベース用音声対話システムの対話戦略をGUIで編
	集できるシステムを開発し,評価を行なった。