場所: 早稲田大学理工学部 55S 2階第4会議室
(東京都新宿区大久保3-4-1)
会場案内
テーマ: コーパスを利用した談話・対話研究
10:30-12:00 (1) 感情表現と質問応答機能を備えた知的自由対話システム 小林 高志, Nguyen Viet Ha, 塩野 好克, 石川 勉 (拓殖大学) 文の吉凶情報に基づいた気の利いた応答と,ユーザ情報と常識知識 を用いて質問に解答する対話システムについて述べる. (2) 言語コーパスにおける感情生起要因と感情クラスの注釈づけ 徳久 良子, 乾 健太郎, 徳久 雅人, 岡田 直之 (九州工業大学) ユーザの感情を考慮した対話システムの構築を目指して研究を進め ている.その第一段階として,感情タグつきコーパスを作成した. 感情タグつきコーパスとは,感情が生起する要因と感情クラスに注 釈をつけたものである.本稿では,コーパス作成の現実性と,その 有用性について議論する. (3) 日本語地図課題対話における談話構造と課題遂行過程との関係 川端 良子, 土屋 俊, 伝 康晴 (千葉大学) GroszとSidnerの主張する意図構造と言語構造の並行性が実際に成り 立つかどうかを課題指向対話で分析した. 13:00-16:45 (4) (招待講演) 音声への日本語韻律ラベリング 菊池 英明 (国語研究所) 日本語音声への韻律ラベリングについて,J_ToBIを中心に手法を説 明し,自発音声への適用における問題点を論じる. (5) 韻律を用いた自由発話対話の意図の判定 細木 光宏, 榑松 明 (電気通信大学) ピッチとモーラ継続時間とキーワードを用いて,発話内行為の意図 の判定がどの程度できるかを談話タグつきデータベースを用いて分 析した結果を示す. (6) 自然対話における発話の時間構造の分析 清水 久志,堀内 靖雄,市川 熹 (千葉大学) 自然対話において、対話のキーワードとなる語句の発話速度と発話 全体の発話速度を比較して,キーワード部分の特徴を検証する. (7) コーパスに基づく相槌の時間的分析と考察 中里 収 (名桜大学) 時間情報が付加されている音声対話コーパスを利用し,対話におけ る相槌を統計的に分析し,その機能について考察する. (8) 機械学習を用いた談話タグ推定手法 木村 幸彦, 新美 康永, 荒木 雅弘, 西本 卓也 (京都工芸繊維大学) 対話コーパスへの談話タグの付与は、その大半が人手による作業で あり,多大な労力と時間が必要とされる.そこで本研究では,タグ 付作業の支援を目標として,機械学習を用いた談話タグ推定手法の 提案とその評価を行う. (9) 「孤独な」発話を救済する(1) --「質問」や「言明」はどこにあるか?-- 高梨 克也 (通信総合研究所), 森本 郁代 (大阪大学) 「質問」や「言明」について解明するためには,個々のやりとり内 だけでなく,そのやりとり間の機能をも視野に入れることが不可欠 であると主張する.